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たたみべや

娘と夫と3人暮らし。毎日愉快に暮らしているtatamittaの、子育て、整理収納、健康、工作などなどの話を書いています。

最後の印象派 1900-20's Paris 展

新宿にある損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「最後の印象派 1900-20's Paris」展に行ってきました。

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 この展覧会は、ちょうど世紀の変わり目に活躍した、カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネルといった、画家彫刻家新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)のメンバーの作品を集めたもの。

同じ協会メンバーといっても作風はバラバラです。出身地とか協会への加盟順でグループごとに分けられていて、初めて知った画家ばかりでしたがとても見やすかったです。

 彼らの特徴は、印象主義のスタイルを受け継ぎつつ、自然や事物の内面に潜む詩情をも表現した作品が多いこと。商業的・批評的にも成功したそうですが、フォーヴィウムやキュビスムといった芸術運動に加わらなかったために、現在では取り上げられることが少ないようです。

 私が気に入ったのは、アンリ・マルタンとエミール・クラウスでした。

 

アンリ・マルタン(1860~1943)

パリのエコール・デ・ボザールで学ぶ。イタリア留学ののち、フランスに戻り新印象主義の描き方を試みた。展示作品:「野原を行く少女」「緑の椅子の肖像、マルタン夫人」ほか

「野原を行く少女」という作品が素敵。黄緑色の野原を歩く白い服の少女、その手から色とりどりの花がこぼれ、風に舞い落ちる様を描いています。遠くからも目を引く清々しさを感じる一枚です。

 

エミール・クラウス(1849~1924)

ベルギー人。30歳ころから冬をパリで過ごすようになり、このころから印象主義を取り入れる。リス川(レイエ川)のほとりにアトリエを構えて自然を描いた。展示作品:「リス川の夕陽」「私の庭」ほか

「リス川の夕陽」は展覧会チラシにも使われている絵。川のほとりの木立の向こうに見える夕陽が、空に向かって強くて柔らかい光を放っているように見える一枚です。川面に風景が映っているところが、なんだか穏やかな気持ちにさせてくれます。

 

ところで、画家彫刻家新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)は、1900年から1922年まで毎年春に展覧会を開いていたそうです。その会場がパリのジョルジュ・プティ画廊(名前だけ知ってた)。一度だけ、開催時期の折り合いがつかずに別の会場を使ったことがあるそうですが、それに気を悪くしたジョルジュ・プティ画廊が3名ほどの画家の出品を許さず、やむなく協会側が新たなメンバーを加えて展覧会にこぎつけたとか(その後、仲直りしています)。あー、あるよねーそういうこと・・・画家たちと画廊主の交渉が決裂する場面、目にうかんで彼らが身近に思えました。笑

お土産コーナーで、鹿島茂さんの「クロワッサンとベレー帽 ふらんすモノ語り」を買いました。まだ読んでいる途中ですが、パリに行ってみたい気持ちにさせてくれます。いつかパリに行って、カフェオレ飲んでのんびりしよう。